【作品】
すまいづくり部門

名　称

地域名

　すまいづくり部門で地域住宅計画賞を受賞した作品は、長岡市山古志地域のおける「中山間地型復興住宅」です。長岡市山古志地域において、平成16年に発生した新潟県中越地震の復興住宅を建設するにあたり、できるだけ多くの被災者が山に戻り、自力で住宅の再建ができる方策を検討するために、住宅の生産者、行政による検討委員会を開催し「中山間地型復興住宅」を開発・提案した。地域らしい住宅の実現のために山古志地区の大工とのワークショップを重ね、地域の住文化の把握に努めた。また、住宅価格を抑え、早急な住宅再建に対応でき、将来も地域の大工がメンテナンスしていけるよう、完成後も地域の力でグレードアップ出来る住宅「空木建て（からきだて）」を建設し、震災後の地域の大工の生業の継続に配慮したすまいづくりである。

【作品】
まちづくり部門

名　称

地域名

　まちづくり部門は、徳島県美馬郡つるぎ町町並み修景事業です。平成2年度の「ご覧なして貞光・写真展」をはじめに、継続的な活動を展開。現存した28棟のうだつを有する伝統的建築物について平成10年に町並み保存条例を制定を期に修景工事に着手し、これまで数多くの修復工事を完成させている。本町貞光中央商店街の2層のうだつは全国的に非常に珍しいものであり、うだつの正面は家ごとに異なる漆喰細工の鏝絵と呼ばれる美しい絵模様が施され、美術建築としての風格を備えている。これらを保存するだけでなく地域交流のコア施設として活用し活気のあるまちづくりを目指している。このような中で「うだつの土曜祭実行委員会」等の地域おこしグループが自発的に生まれてきている。つるぎ町は人口1.1万人の町であるが、長年にわたる継続的なまちづくりを実施してきている。

【活動】
まちづくり活動部門

名　称

地域名

　活動部門は、石州赤瓦利用促進補助制度です。島根県江津市は日本３大瓦産地の一つである石州瓦の産地であるが、市内の美しい赤瓦の家並みも黒瓦や銀黒瓦、さらには青や緑などの様々な瓦の利用により失われつつありました。江津市では昭和52年に策定したHOPE計画に基づき、公共施設には赤瓦を積極的に活用してきたが、民間住宅への波及は進みませんでした。そこで平成16年に石州赤瓦利用促進補助制度を設け、その結果平成19年度末で258件（新築120件、葺替え138件）の実績を得ることが出来ました。この制度は産地の製品を景観形成に活用する全国的にも稀な施策であり、物心両面に渡り「美しい国日本」を標榜する長期展望に立った景観上極めて有効な制度であり重要なまちづくり活動である。

　武蔵野において、その上流域の奥武蔵の木を使った家づくりを推進することで、森の保全を図る活動をしている。50年100年かけて育てた森の木を、50年100年大事に住まいに使えば、森と住まいの循環を回復することが可能になる。そのためには丈夫で長持ちする住まいづくりが重要であり、天然乾燥した木材にこだわり、その流通システムとして「木の銀行」を立ち上げた。林業家、製材所、設計者、工務店、建て主の顔の見える関係の中で地域材による木の家づくりを推進している。

　渡邉定夫(協議会顧問・東京大学名誉教授)
　巽和夫(協議会顧問・京都大学名誉教授)
　三井所清典(協議会顧問・芝浦工業大学名誉教授)
　松田貢(協議会副会長を長期間お受けいただきました・山形県金山町前町長)

1旭川市 2喜多方市 3笠間市 4水戸市 5坂東市 6成田市 7川崎市 8射水市 9富山市 10大野市 11千曲市 12岐阜市 13田原市 14京都市 15大阪市 16篠山市 17神戸市 18江津市 19美祢市 20下関市 21南国市 22北九州市 23福岡市 24島原市 25熊本市 26金山町 27三春町 28塙町 29久万高原町 30佐川町 31喜界町 32諸塚村 33椎葉村