地域住宅計画全国シンポジウム 2009 会津坂下大会
大会チラシ大会案内


開催主旨
 地域住宅計画推進協議会では、毎年、地域住宅計画の推進に積極的に推進している地域にて「地域住宅計画全国シンポジウム」を開催している。

 本年の大会は、「住まいづくりで活力ある地域に−自ら考え、行動できる地域運営を考える−」のテーマで、平成211029日、30日に福島県会津坂下町にて地域住宅計画推進協議会と開催地の会津坂下町の主催で開催された。

 会津坂下町は、面積9,200ha、人口17,500人、世帯数5,415戸、会津盆地の西部に位置し、東部を阿賀野川、西部を只見川が流れ、東に広がる平野部は、豊かな農地が広がる町で会津若松市に接している。また数多くの重要文化財や宿場の面影を残す街道が、いにしえの頃を感じさせる町でもある。現在、町では、まちづくりのキーワードとして「住民参加」「情報公開」「協働」の3つを揚げ、町民と行政の役割分担と協力のしくみを検討しながら、町民参加型による個性豊かな特色ある地域創りに取り組んでいる。(人口等:平成2110月時点)

 地域住宅計画は、昭和58に創設されたHOPE計画に始まり本年で26年目となる。この間、地域に根差した住環境の創出、まちづくりの活動など、地域の歴史、文化、伝統などを取り組んできた。

 今大会は先述の大会テーマに沿った講演、行政報告、まち歩き、ワークショップ、討論会などを行った。また、参加者の一部の方は、今回の特色の一つでもある農家民宿に宿泊することにより地域住民の方との交流を図る機会があった

 


一日目 10月29日(木) 【会津坂下町中心市街地のまち歩き】 

 会津坂下町の街なかは、国道沿いの大型店舗などの出店により、市街地は空き店舗、空き家、空地が目立つようになり、どこの町でもある風景となっている。しかし、お寺や蔵など歴史的な建物や魅力的な地域資源などが多く残されており、人が訪れるポテンシャルを十分に有している。
 大会1日目のスタートとして、会場の会津坂下町中央公民館に近い中心市街地において、参加者全員でまち歩きを行った(図-1)。
 このまち歩きで感じた印象、意見、提案等を参加者に募ったところ、主なものとしては次のとおりであった。
・ 商店街の街並み、テント及び看板のデザインを工夫することによる景観形成の提案
・ 裏通りの景観と裏通りの歩きやすさを利用することによる集客率向上の提案
・ プラス部分をキャッチフレーズにした(例えば「水の音がする会津坂下町」として)

▼まちづくりの提案

(-2) まち歩きの参加者がその場所で感じた感想を白地図に貼付した。

一日目 10月29日(木) 【会場:会津坂下町中央公民館】

会津坂下町中央公民館、会場の風景

開会 1530
 挨拶 地域住宅計画推進協議会会長 会津坂下町長 竹内 昰俊

本日は、この会津坂下町で、全国から多数の皆様をお迎えし、「地域住宅計画全国シンポジウム2009会津坂下大会」が開催できますことを誠に光栄に存じますと同時に、皆様を心から歓迎申し上げます。

昨年、京都市で開催されました「シンポジウム」において「地域住宅計画」の前身である「HOPE計画が25周年」を迎えました。

HOPE計画は、昭和58年に創設され地域の持つ景観、自然、伝統、文化、産業などの特性を生かしながら将来に継承し得る質の高い居住空間整備のための計画として位置づけられており、今日までの取り組みは、住生活の向上と安定に力と情熱を注ぐ関係者の皆様により、地域の特性を生かした住環境の下に、我が国の住宅政策の新たなる道筋を築いてきたところであります。しかしながら、地方では、人口減少や高齢化が進み、人々の価値観も変化し真に豊かさを実感できる住まいづくりが難しくなってきている状況であります。このような状況の中で、ぜひ新たな展望を見出すべく、本大会にご参集の皆様におかれましては、大いに議論を交わしていただきたいと思っております。

それではここで、当会津坂下町の概要について簡単に、ご紹介申し上げます。我が町は、福島県の西、会津地方の西北部に位置しており白虎隊や鶴ヶ城で有名な「会津若松市」に隣接する人口1万8千人、農業を基幹産業とする自然豊かな町であります。

地勢的には、町の北部で会津盆地を流れるすべての河川が合流し日本海へと注ぎ、旧越後街道が町を縦断しており、いにしえより水陸交通の要衝として発展してまいりました。

 また、それらの条件の良さから、古くから文化が開け、特に国指定の史跡であります東北地方第二の規模を誇る前方後円墳の存在や仏教伝来、奥州平泉の藤原氏と並ぶ統治者の存在が、数々の発掘等により確認されつつあります。来訪者も多数訪れており、町でも保存管理に努めているところであります。

 著名人では、国民的歌手でありました故春日八郎先生も我町の出身でありまして、記念公園やブロンズ像の整備、また全国カラオケ大会の開催などを行っております。

 ほかに、「会津の冬」などの名作を残した世界的な版画家でもあります「斎藤清画伯」や「森進一のおふくろさん」など数々の名曲を残した昭和の名作曲家「猪俣公章先生」の生誕の地でもあります。

町の気候は、日本海側内陸性に属しており、寒暖の差が大変大きく四季の移り変りがはっきりとしており、肥沃な盆地のため良質米コシヒカリの一大産地としても認知されております。さらに、肉牛、リンゴ、見知らず柿、アスパラガス、そば等の生産が盛んでありますとともに馬刺しでは、九州・長野に次いでメジャーに成りつつあります。

 産業は、古来より旧越後街道の宿場町であったことから、醸造業が発達し、うまい清酒、味噌、醤油の製造が盛んであります。今夜は、このうまい清酒と馬刺しを準備させていただきました。明日は、挽きたて・打ちたて・湯でたて・の3たてによるおいしいそばを存分に味わっていただきたいと思います。

さて、当町の地域住宅計画の事業概要でありますが、「塔寺・気多宮地区」を街並み環境整備事業により整備中であります。この地区は、古くから越後街道の宿場町として栄え、物資の輸送基地であったところであります。地区内には、当時の風情を残す家並みが多数残っており、国県指定の重要文化財や社寺仏閣など歴史的遺産に恵まれている地区であります。しかし、建替えによる古い面影の景観がなくなりつつあるため、修景の助成をし、街並みの保存に努めているところであります。また、宿場町としての魅力を創出するための憩いの場や歩行空間の整備を図っているところであります。公営住宅整備事業におきましては、中岩田地区において、住宅マスタープランで目標としている会津坂下型住宅としての景観に配慮した町営住宅の整備を進めており、平成22年度には、建替整備計画であります8棟50戸の整備を完了いたします。

 本大会では、「住まいづくりで活力ある地域に」をテーマに、まち歩きやワークショップを通しながら、本大会で得られる成果を、大いに生かしてまいりたいと考えております。今後とも、地方における活力の向上に対して一石を投じていただければ幸いに存じます。

 結びに、ご参加いただきました皆様にとりまして本大会が実り多いものとなりますとともに、皆様方のますますのご活躍とご健勝をご祈念申し上げまして歓迎のごあいさつといたします。

 

来賓挨拶 国土交通省住宅局 公共住宅事業調整官 眞鍋 純

 地域の発意、創意に基づく住宅づくり・まちづくりのための計画を作ろうではないか、という発想で地域住宅計画の制度である「HOPE計画」制度ができたのが昭和58年なので、既に26年目が経過したことになります。四半世紀余となる、この26年間に地域に根差した住宅づくり、まちづくりの計画は非常に広がりをみせ、現在までに約500の市町村でこのような計画が作られました。住宅マスタープランですとか、あるいは住生活基本計画というような広がりを見せている状況にあります。

 その後、こうした地域を支える計画を実現するための支援制度として「地域住宅交付金」という様な使い勝手の良い助成制度ができるなどの広がりを見せ、発展をしてきました。地域の実状を踏まえ、地域に根差した住宅づくりの計画を26年前に制度化し、この計画は「統一・均一・一律」といった考え方と全く逆の考え方を導入したといえるのではないかと思います。
当初はかなり驚きをもってこうした制度が迎えられたというように聞いていますが、四半世紀の間に定着して広がりを見る中で、現在から考えてみますと「分権・地方主体・地域主体」といったものの先駆けになったのではないか、といったことで歴史的な意味も感じられます。

この間に500を超える市町村の方々の多大なご尽力、あるいはそのご功績に敬意を表し、また、この計画づくり、計画策定あるいはその推進に

ご協力と理解いただきました、本日ご出席されている渡邉先生、三井所先生、岩田先生を始めとする学識経験の先生方にお礼を申し上げたいと思います。

良い計画を作って、それを実現するためには、単に町役場、市役所の方だけが努力をする、ということでは不十分でございまして、住宅づくり、まちづくりをする住宅生産者の方、建設業界の方、建築士の方、学識経験の先生方あるいはその住民の皆様方、皆様方の英知を結集して知見を集めて協力を求める、といったことが必要ではないかと思います。

このよう全国のシンポジウムが毎年のように協議会の尽力によりまして開催されているのも、他の都市の実状を知り、共感を得て、意見交換をして、情報交換をしながら良い計画づくり、まちづくりを進めていくことに意義があるからだと考えております。昨年は地域住宅計画の制度ができて、ちょうど25年目という節目の年で、京都市でこのシンポジウムを開催し、25年の歳月を振りかえり制度の意義を再確認するということを行ったわけですが、今年は会津坂下町に所を移し、趣を変え、全国シンポジウムがこのように開催されました。

会津坂下町では「住民参加」「情報公開」「協働」とこの3つをキーワードとし、町民参加型による地域づくりに取り組んでいられると聞いております。人口減少社会の中でどう地域づくり、まちづくりをしていくのかという大きな課題にも積極的、意欲的に取り組んでおられると聞いております。このような地でこのシンポジウムが開かれますのも、何かのご縁であり、有意義なことだと思っております。

また、住宅、街づくり、地域づくりをめぐる課題というのは人口減少だけではなく、環境問題もあれば、あるいは離職者、経済問題への対応といった色々な局面や、状況がめまぐるしく変わっていくといったことがあり、そうした時代であるからこそ地域の住宅づくり・まちづくりの計画が非常に重要となってきます。これは軽んじられるようなものではなく、ますます重要になってくるのではないかと思います。

このような協議会が更に盛りたてられ皆様方の経験なり、指揮のうえで有意義に活用されますことを祈念申し上げたいと思います。

最後になりますがシンポジウムの開催にあたり、地域住宅推進協議会の事務局の皆様方、会津坂下町の皆様方、福島県の皆様方、そしてご協力いただきました学識経験者の先生方、その他関係各位に敬意を表しまして私のご挨拶とさせていただきます。

■知事挨拶 代読 福島県 会津若松建設事務所 所長 遠藤 光一

  当県は、太平洋に面する温暖な浜通り、新幹線や高速道路など動脈が通り活力のある中通り、さらに、歴史と伝統が息づく雪国の会津と自然や歴史、文化を異にする三つの地域からなっております。ここ会津は、今年、「天地人」としてテレビで放映されている戦国武将の上杉景勝公や直江兼継公が天下を夢見たゆかりの地であり、江戸時代末期には白虎隊の悲劇を生んだ会津戊辰戦争など、歴史の変わり目で大きな舞台となっております。

 また、東北地方で最古の薬師如来座像が残る勝常寺、唐の国で最新の仏教理論を学んだ最澄や空海と大論争を繰り広げた高僧「徳一」が開いた恵日寺など、多くの仏像や寺院が残り、このことから仏都会津ともいわれております。是非、この機会に、尾瀬や磐梯山、猪苗代湖をはじめとする美しい秋の風景とともに、寺社、仏閣や歴史的まちなみをお楽しみいただきたいと思います。

 さて、当県におきましては、昨年から「観光交流局」を設置しております。これからの観光に大切なことは、物見遊山ではなく、地域の伝統や文化に触れていただくことだと思います。そのため、美しい自然の風景を保全するとともに、伝統や文化を醸し出す歴史的遺産を大切にするまちづくりを推進しており、このようなまちづくりが、県民の健やかな生活とともに観光交流の拡大に大きな役割を担うものと考えます。まさに、皆様が進める「地域住宅計画」によるまちづくりは、地域の伝統や文化を活かし、住民と行政とが一体となって地域運営に取り組む礎を築くものであり、こうした取組について、全国の方々との意見交換や学習する機会を設けていただいたことは、当県にとっては大変有り難く、また、皆様にとっても大変有意義であると考えます。

  終わりに、御講演をいただく講師の方々、並びに御来場の皆様のますますの御健勝、御活躍をお祈りいたしまして、挨拶といたします。

福島県知事 佐藤雄平

 


■授賞式《受賞作品一覧

受賞者のみなさん

二、講評
渡邉定夫
東京大学名誉教授


■基調講演 16:15
-誰にもできない、誰でもできるすまいづくりとまちづくり〜自立する地域をめざして-

岩田 司氏(独立行政法人建築研究所住宅・都市研究グループ上席研究員)
1957年/神戸市生まれ。東京大学大学院工学研究科都市工学専門課程修了。
1989年/建設省建築研究所入所。同研究所住環境研究室主任研究員、設計計画研究室長、
建設経済研究室長を経て、現在に至る。
福島県三春町に居住。この三春町をはじめとし、長崎県上五島町、福岡県山田市等のHOPE計画策定、街なみ環境整備事業などの多数のまちづくりを指導。福島県会津坂下町、会津本郷町等の街なみ環境整備事業に関わる道路、公園設計や上五島町営上郷団地等の建築設計にも参加。全国各地において住まいづくり、まちづくりに関する研究・活動を行っている。
○主な著書「三春のまちづくり」「バンコクの住宅地開発と市街化に関する研究」/『アーバンデザインの現代的系譜』 鹿島出版会「HOPE計画の展開とその評価」/『地域と住宅』 頸草書房 他多数

■報  告 17:15〜
-建築等を通じた良好な景観形成・まちづくりの推進- 

岸田 里佳子氏(国土交通省住宅局 市街地建築課 課長補佐)
1993年東京大学工学部都市工学科卒。
2007年政策研究大学院大学政策研究科修士課程修了(公共経済学)。
1993年建設省(現国土交通省)入省。住宅局市街地建築課、都市局都市計画課、大臣官房政策課、
京都市都市計画局都市づくり推進課、都市・地域整備局都市計画課等を経て2009年4月より現職。
景観法制定やまちづくり三法改正等に係わる。
著書「職住共存の都市再生」(学芸出版社 2002)、「景観法を活かす」(学芸出版社 2004)、
「建築家の本 まちへ−都市・景観を考える」(日刊建設通信新聞社 2006)(共に共著) 他



■意見交換会(会場:松林閣) 18:30〜
     

二日目 10月30日(金) 【会場:会津坂下町農村環境改善センター】 

■現地まち歩き 9:30〜
 会津坂下町塔寺・気多宮地区をまち歩き。
・ 塔寺・気多宮地区 地域資源とまち歩きルート
   (会津坂下町塔寺・気多宮屋号探しぶらりマップ

■ワークショップ グループ発表 12:30〜
テーマ@「二地域居住」
テーマA「地域運営」
 塔寺・気多宮地区まち歩きを踏まえて、設定した「二地域居住」、「地域運営」の2テーマに沿って、各グループ(2テーマ×3グループ=計6グループ)によるワークショップを行い、塔寺・気多宮地区についての街並み景観等に対する印象・意見・提案等の発表を行った。
 各グループによる意見、提案等の主なものとしては次のとおりであった。
 ・ 景観的に重要な蔵の再生、まちぐるみで維持管理に協力できるシステムづくりの提案や蔵の利活用(例:宿泊施設、店舗等への転用)の提案
・ 地域資源を活用し集客率を向上させるためのまちづくり(例:国道バイパスが近くを通るにもかかわらず交通量の多い旧道の生活道路化)
・ コミュニティーを形成するためのまちづくり(例:点在する多くの井戸を利用したオープンスペース、高齢者が安心して歩行できる散策ルートの確保等周辺環境の整備)の提案
・ 蔵、お寺等地域資源の所在、説明用サインの統一化・充実化の提案
・ 二地域居住を実現させるために行政に望むこと


△ 二地域居住(Aグループ)


△ 二地域居住(Bグループその1)


△ 二地域居住(Bグループその2)

△ 二地域居住(Cグループ)

△ 地域運営(Dグループ)

△ 地域運営(Eグループ)


△ 地域運営(Fグループその1)


△ 地域運営(Fグループその2)


討論会 テーマ「住まいづくりで活力ある地域に」1400〜 

渡邉定夫(東京大学名誉教授)
1967年から東京大学講師、1975年より同助教授、1984年より同教授。 1993年から工学院大学工学部建築学科教授、東京大学名誉教授、長岡造形大学客員教授。 1999年から工学院大学工学部建築都市デザイン学科教授。 1994年 (社)日本建築士会連合会理事、 (財)日本地域開発センター顧問。 1998年 (財)建築技術教育普及センター理事。2007年 (財)文化財建築物保存技術協会理事。受賞に、日本都市計画学会計画設計賞、日本建築学会論文賞、日本計画行政学会計画賞、日本都市計画学会功績賞。

竹内昰俊(会津坂下町長)
1947年/会津坂下町生まれ。駒澤大学仏教学部卒業。
1988年/町議会議員。
1999年/会津坂下町長(3期)。現在に至る。
日本青年会議所福島ブロック協議会長・会津坂下ライオンズクラブ会長・会津坂下国際交流協会理事長・福島県町村会副会長・全国市町村土壌浄化法連絡協議会会長を歴任

深瀬隆弘(会津坂下町塔寺・気多宮地区街なみ整備協議会副会長)
1937年/東京生まれ。
1997年/郵政省豊島郵便局を退職後会津坂下町気多宮に移住。会津坂下町八幡公民館長を経て、2000年度から塔寺・気多宮地区街なみ環境整備事業に携わり、2006年度から塔寺・気多宮地区街なみ整備協議会副会長に就任、現在に至る。

五十嵐正康(会津坂下町二地域居住世話人代表者)
1963年/会津坂下町生まれ。電気通信大学中退後、家業の造り酒屋を継ぐが、事情により廃業。
現在は稲作を主とした専業農家。福島県のグリーンツーリズムコーディネーターの資格を取得。
地方で自分らしく自給自足をするという観点から農業にとどまらない生活活動を目指す。

渋川恵男((株)まちづくり会津代表取締役・観光カリスマ百選)
1947年/福島県生まれ。
1982年/(有)渋川問屋(料亭・旅館)代表取締役。
1994年/七日町通りまちなみ協議会に参加。
2001年、七日町通りまちなみ協議会会長に就任。
2001年/会津若松商工会議所副会頭、
2002年(株)まちづくり会津(TMO)代表取締役に就任。

江川直樹(関西大学 環境都市工学部 建築学科 教授・建築家)
早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻・修士課程修了。
1977年/褐サ代計画研究所入社。住宅、集合住宅、公共施設等の設計、都市デザインに携わる。
2004年/関西大学工学部建築学科教授に就任。
2008年/関西大学・先端科学技術推進機構内に、地域再生センター開設、所長に就任(兼任)。

藤本秀一((独)建築研究所主任研究員)
1968年 兵庫県生まれ。1992年 京都大学工学部建築学科卒業。
1994年 京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了。
1994年 建設省建築研究所(当時)入所。2006年より現職。
【主な著書】スケルトン定借の理論と実践(共著、学芸出版社)
【受賞】1998年 都市住宅学会賞(論文),2003年 都市住宅学会賞著作賞
【最近の研究等】スケルトン・インフィル方式による住宅の計画・供給手法、既存ストックの改修・再生手法、成熟社会における住まいづくり・まちづくり等の研究に取り組む。

渡邊定夫東京大学名誉教授をコーディネーターとして、地元のまちづくり関係者の他に建築家、
研究者などがパネラーとなり、活力ある地域についての討論がされた。
主な討論内容は次のとおり。
〜 各地域にて取り組まれている事業、地域が抱える諸問題(過疎化、高年齢化等)について、各パネラーがそれぞれの立場で発言し、地域のすまいづくりやまちりづくりのあり方等について討論した。
〜 地域にある住まい、資源を人に良く見てもらう。集客を望むのであれば、何か魅力あるアクティビティーが必要。(渡邊定夫東京大学名誉教授)
パネラー以外の意見は次のとおり。
〜 会津坂下町は自然(畑、河川)がきれいに整備されているが、建物のメンテナンスは、まだまだの様に見受けられ、建物を長く持たせるにはメンテナンスが必要。
建物の整備でより魅力的なまちとなり、集客にも役立つのではないか(三井所芝浦工業大名誉教授)


■来年度開催地あいさつ
金野幸雄(篠山市 副市長)


■閉 会