HOPE計画創設25周年記念
地域住宅計画全国シンポジウム2008 京都大会


西陣千両ケ辻エリア

【まちの特徴】
 江戸時代の中期頃より西陣織の中心地として栄え、一日に千両に値する生糸・織物を商ったことからこのエリア (大宮通今出川あたり)は「千両ケ辻」と呼ばれるようになりました。現在も生糸問屋・織物問屋・西陣織関連業種が存在し、事業を営まれています。
 平成15年から毎年9月23日に、地元の方々で実行委員会をつくり、地域の伝統産業の活性化やコミュニケーションの構築を目的とした「西陣伝統文化祭千両ケ辻」を開催しています。このお祭では、地域の町家内部や坪庭の公開、各家コレクションの展示、和装品の展示・販売、写真ギャラリー、オープンカフェなどを展開し、毎年数多くの来訪者で賑わっています。

●Machiya deでほっ
 京都在住の、ユーモアと人間風刺の遊墨漫画家・南久美子さんの常設ギャラリー。築百数十年の京町家で、糸屋、炭屋、電気屋などを経て現在はギャラリーとなっています。南久美子さんの夫で着物の絵師である南進一郎さんが友人から職人の紹介を受け、ギャラリー兼着物の製作アトリエとして改修しました。

●冨田屋
 京都伏見で両替商から始まった冨田屋が、西陣産地問屋システムを作り上げ現在の商家を明治18年に建築。「表屋造り」と言われる店舗と奥の住居からなる京の町家建築様式のこの建物は、今も明治期の典型的な大店の町家として立派な姿をたたえ、国の登録有形文化財の指定も受けています。見学は予約制。

●町家写真館
 西陣にある築130年になる町家を使った写真ギャラリー。典型的な表屋造りの町家が、写真家・水野克比古さんのフォトスペース「町家写真館」として再生されました。見学は予約制。

●京都西陣町家スタジオ
 特定非営利活動法人京都西陣町家スタジオが運営しています。
 1階は、西陳の地域住民に向けたさまざまなイベント会場として、2階は、 インキュベーション(事業支援)施設としてウェブデザイナーなどの創造性あふれる起業家のためにオフィスルームの提供をしています。